川藤が若菜に対して言ったこの言葉は、中国のことわざ。読み方は「ショウジンカンキョシテフゼンヲナス」。「小人」とは「小さい人=子ども」ではなくて、教養や道徳心の低い人のことを指し、特に中国の儒教の経典「論語」などの中で、君子 (教養や道徳心のある人物) に対して用いられる言葉。ま、教養や道徳心のある人=大人 (おとな) と言い換えるならば、それが低い人=小人といっても問題ないかもしれないが…。ということはさておき、次に「閑居」とは、暇を持て余していることを意味する言葉。よってこの言葉の意は「ろくでなしが暇を持て余すと、不善 (=よくないこと) をするものだ」ということ。
ちなみに日本には、干ばつで困っている山間の村で、村民の苦労も気に留めず三年間なにもせずに寝まくった「三年寝太郎 (さんねんねたろう)」という人物がいたが、古今東西の記録によるところ、彼の場合は暇を持て余していたから三年もの間、寝て過ごしていたわけではないようだ。それどころか、三年間寝続けたある日のこと、突如、山に登ったかと思いきや、大きな石を谷に落として川の水をせき止め、そのおかげで水不足の村が救われたそうだ。この活躍により「ろくでなし」という彼の悪しきレッテルが解消されたのは言うまでもない。余談だが、「閑居」には「世俗を離れて静かに暮らす」という意味もあるが、この意で今回取り上げたことわざを解釈してしまうと、国語のテストでは間違いとなり点数はもらえないので注意してほしい。
http://www.tbs.co.jp/rookies08/sp_goroku/goroku02.html
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