新庄に暴力を振るった黒江に対して、川藤が言った言葉。これは、道家学派の創始者とされる老子の言葉で、読み方は「テンモウカイカイ、ソニシテモラサズ」。「天網」とは「天に張ってある網」=神様 (=中国の皇帝も意味するらしい) が余の悪事を正すために張った網のこと。「恢恢」とはゆったりしているさまのことで、「疎」とは荒いさまのこと。このことから、天の網はゆったりと目が粗い (=荒い) が、けっして悪事を漏らすことはなく、必ず天罰が下るということ。
つまり、黒江が犯した罪に対して「必ず報いがあるぞ!」ということを川藤は言わんとして、この老子の言葉を引用したのだろう。その報い~鉄槌を下したのは川藤本人だった。
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